通常のレッスンでの評価(いわゆる○をあげて合格にする場合)は、個人評価で○を上げています。個人評価とは、その生徒さんの得意な所、苦手な所を予め把握 しておき、得意な所は生かし、苦手な所においてはその都度達成度を見ながら○を上げています。それに対し、コンクールにおいては相対評価といわれていま す。これは、集団の中でどれくらいの成績なのか、という評価だと言えると思います。
コ ンクールを受けるとなると、結果が最重要に見えてしまい、それに捕らわれがちですが、よい結果が出せなかったとしても、それについて落ち込みすぎてもいけ ないと思います。結果ももちろん大切ですが、それよりも大事な事は本番に向けて準備期間中どれだけ努力をしたか、また本番ではメンタル的な部分で自分に負 けることなく、納得のいく演奏ができたかどうか、その事を重要に考え、ひとつのステップアップにしてほしいと思います。子どもの可能性は無限で、いろいろ な事へチャレンジさせる事を私はお勧めしておりますが、一方、あまりに自分に対する期待が大きく、結果の失望が大きくなりがちな性格の生徒さんについて は、コンクールの結果次第では、逆にピアノ嫌いを招いてしまうかもしれませんね。それでは本末転倒ですので、コンクールを受ける際結果のみへ執着しすぎ ず、ステップアップにつなげる為と建設的に考えられる性格で、準備期間中、努力ができる生徒さんにお勧め致します。
毎年PTNAピアノコンペティションに当教室の生徒さんがチャレンジしています。当教室では、このコンペティションを普段の練習の成果が試せる・人前での演奏の良い機会と捉え、結果にとらわれずにお気軽に参加をお勧めしております。